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4日間の苦行の果ては…③

管理人の大河(とも)です。

過日の金曜の終業後に救急搬送され、そのまま入院となりました。
着替えもなく食事もできず風呂も入れない苦行のような入院生活の記事を前回前々回に書きました。4日間で約22時間の断食を2回…出る食事は自分が長らく制限していた糖質だらけのもの。おまけに量は少ないから腹が減るわ、減るわ。。。そして食後に血糖値を測ると当然上がっていたのでインシュリンの注射。。。

2日目にとなりの老人が「髪を洗いたい」とおっしゃってて、看護師さんが「じゃ予約取っておきますね」というやり取りを耳にしました!
「え?髪洗えるの」と看護師さんに訊くと「空いていれば大丈夫ですよ」という話。
「シャンプーあるんですか?」「11階の売店に売ってますよ」との事。

早速シャンプーを購入して髪を洗ったら気持ちのいいこと。。。人心地がつきました。
洗髪専用室でしたが、体の隅々まで洗ってやりました^^
これで汗臭さが落ち着いて、なんだかホッとしましたね。

そして3日目の朝6時から、内視鏡検査のために液状の下剤を15分ごとに飲み始めます。検査の予約は午前に入っているのですが、とりあえず腸内のものを全て排泄してからじゃないと検査ができないんですね。この下剤が甘くてまずくて効果てきめんで、飲んではトイレ、飲んではトイレの繰り返し。当然食事は朝昼なし。大きめの容器に入った液状の下剤が6本ほど並んでいてとにかく細切れに飲むことの繰り返し。甘くてまずいんですが、空腹しのぎにはなるので断食よりはましでした。

結局検査が受けれる状態まで腸内が空っぽになったのは7時間後の13時…これが長かった…

検査自体は思ったよりも大変ではなく、尚且腸内には何の問題がないことが分かりました。実は胃潰瘍とか大腸がんとか何があっても覚悟は決めていたのですが、

そして退院が翌日に決まったことが看護師から告げられました。


心の底から湧き上がる歓喜…
そしてあらゆる事への感謝の思い…
乗り切った達成感…

以前、北京・ロンドンオリンピックで双子でメダリストになった湯元兄弟と、渋谷で何度か飲んだことがあるのですが、その時「減量とか、断食はマジでおすすめしますよー。全てに謙虚になって感謝するようになりますから!」と言われる機会があったのですが、まさにその言葉を思い出しました。
あらゆる宗教で「断食」という修行があるのが、納得できました。

自動販売機でお茶を大量に買って、飲みながら展望室で川崎の町並みを観たり、屋上の庭園で風に当たったりして退院までの安らぎを味わいました。苦行のような4日間でしたが、かけがえのない経験になったと思います。

4日目の朝、お会計をして退院となりました。費用は8万6千円也。(後で2万5千円が保険で出ました^^)
これで体の隅々まで検査できて、逆流性食道炎以外は大したこともなく、歓喜に包まれる経験ができたのだから安いもんです^^

いやあ、貴重な経験をしたなぁ